被害者に不利な交通事故の実際

交通事故で「むちうち」になったら

交通事故に遭ったとき、起こる怪我としてよく言われるのがむち打ちです。
首を動かすと、激しい痛みを感じ、日常生活にも大きな支障を来します。
そのむち打ちは、医学的には頚椎捻挫と言って、頚椎に損傷を受けたときに発症するのですが、下手をすれば一生、後遺症が残ることもあります。

どのようなときに頚椎捻挫が起きるのかというと、交通事故では衝突の瞬間、力が働いて首が前後左右に動き、そしてすぐに引き戻されるという動きをするためです。急激な動きなので、首の筋や椎間板などの組織が耐えることが出来ず、損傷してしまうのです。

この動きが、むちがしなる様子に似ているのでむち打ちと呼びます。
しかし、ヘッドレストで衝撃を吸収できる車であれば、頚椎捻挫になるのをある程度防ぐ事ができます。

では具体的にどのような症状が起きるのかというと、自覚症状がないこともありますが、首が動かない、首の痛み、めまい、しびれ、凝り、視力の低下、抑うつ症状などが出てきます。
交通事故直後には症状を感じないのですが、翌日から数日経て、症状が出てくる事が多いです。
大抵の場合には1ヶ月から3ヶ月程度安静にしていれば、症状が収まってしまいます。

治療をするためには、まず怪我の度合いをよく調べなければいけないのですが、レントゲン検査では頚椎捻挫は画像に写らない事が考えられます。
なぜかというと、レントゲンで見るのは骨や筋肉などで神経などの損傷がわかりにくいからです。
では、どうすればよいのかというとMRI検査でよく調べてみれば、わかることがあります。
ただし、MRIも万能というわけではなく、損傷の度合いや機械の精度によってはわからないのです。
ですから、治療をするときには、まず検査で用いる機械が、性能が高いかどうかを確認しておくことが大切です。

頚椎捻挫が認められた時、治療王としえは、基本的には首を固定して動かさず、安静にすることです。
もし自分の力で固定することが難しいならば、ギプスを装着することもあります。

痛みが激しく、筋肉が硬直している状態であれば、痛み止めの注射をして置くと効果的です。
万が一、頚椎捻挫で椎間板によって神経が圧迫されてしている場合には、しびれ、麻痺が起きてしまうので、すみやかに圧迫している部分の切除が必要です。
そして、治療と同じくらい大切なのがリハビリです。

首を動かないよう固定していると、首の筋肉が落ちてしまいます。
怪我をする前と同じように首を動かすことができるように、ストレッチや温熱療法で、首を動かせるようにしていきます。

痛みを和らげるために整骨院に行く患者も多いと思いますが、交通事故弁護士サイトによれば、整形外科に行かず、整骨院だけに通院しているとあとで示談交渉をする際に、損をすることがあるようなので、注意しましょう。

交通事故での死亡者数が多いのは自転車

交通事故における死亡者数は、全体的には減少傾向にありながらも、自動車と比較すると自転車が圧倒的に多いことで共通しています。自転車事故の全体的な数も減少傾向にありますが、現在でも高齢者を中心にして死亡者数は少なくない状況です。このため、警察や各地の自治体では安全に関する啓発活動を行っていますが、自転車も車両の仲間であることを自覚して、明確な安全対策を行うことが重要です。

自転車の死亡事故は、交差点の部分で多いことも特徴です。法律を遵守して車道の左側端を走行していても、左折時にトラックなどに巻き込まれて死亡事故になるケースが少なくありません。

自動車に対する事故がある一方で、自転車の単独事故が多いことも特徴です。本来は車道を走ることが基本であっても、例外的に歩道を走行することが認められているため、段差や障害物に衝突して怪我をする人が少なくありません。街路樹の根が盛り上がると、歩道の路面に大きな突起や亀裂が生じることがあり、自転車が乗り上げて大怪我をする例があります。この場合には、運が悪ければ死亡することもあるため、目視による確認は常に行いましょう。

自転車は一定のスピードを出さなければ不安定になる性質があるため、不慣れな場合には転倒するリスクも大きくなります。スピードの出し過ぎは駄目ですが、車体がふらつくほどの低速では、不意のうちに車道に転倒することになりかねません。このような事例は、高齢者が運転する自転車で多いのですが、子供の場合にも注意が必要です。川や崖下に転落する場合には、致命傷に直結する可能性が大きくなります。バイクの場合とは違って、ヘルメットを着用しないで走行する人が多いですから、死亡事故の脅威に対してはあまりにも無防備な状態になっています。